(3)自分がどれだけやれる人か、把握できていることも肝心

社会人として働いているみなさんへ。
あなたが1年以上勉強を続けた最後のことはいつですか?
社内の研修などでちょっとしたテストは受けかもしれませんが、
1年以上となるとおそらく高校受験や大学受験が最後ではないですか?
それからずいぶん間が開いているはずです。本格的な試験勉強をする習慣を取り戻すのには、案外時間がかかることも覚えておいてください。

「プレゼン用の資料を作るために、勉強は日ごろからしているつもりだよ」。みなさんは、そうおっしゃるかもしれません。
ではお聞きしますが、仕事の資料を作る時に、集めた統計資料や市場の調査報告などを暗記する必要はありましたか?ないですよね。
プレゼン本番の前に一通り読みなおしておけば、
仕事では事が足りていたはずです。

私もそうでした。社会人になると、初見の専門用語を正確に頭に詰め込むことは非常に億劫なものです。
社会人は、推論したり、論理立てて説明する力は学生さんなど遥かに及ばないほど高まっているわけですが、覚え込むのは(暗記)、そう簡単にはいきません。
いえ、30代や40代くらいの若さなら、勘を取り戻せば学生の時のように憶えられるのです。ただ億劫になっているのです。
そのことに早く気づいてください。だから準備期間が必要です。

それから根気の問題もないがしろにできません。
もちろん持続力も仕事で鍛えられているでしょう。
客先に提出が必要な資料づくりのためなら、みなさんは3~4時間くらいパソコンに向かい続けてもまったく平気なはずです。
だから自分には集中力や持続力があると思い込んでしまいます。しかし仕事に集中することと、勉強に集中することはやはりちがうのです。

お客様のためなら、仕事を受注するためなら、それこそ徹夜だって平気でしょう。ところが試験勉強のためとなるとそうはいきません。
今日は仕事のクレーム処理で疲れたからと勉強を1日さぼっても、
2日さぼっても、仕事に支障はありませんから。
これは当然のことでそうすることが正しいわけですが、
社会人の意識は仕事を優先してしまうのです。

行政書士に1年で合格するためには勉強時間は最低800~1000時間、できればもっと欲張りたいところです。
1年ロングランの勉強期間は、かえって遅れが取り戻しにくくなります。
かりに平日2時間、土日は5時間ずつと勉強時間を決めたら、コツコツと1日も欠かすことなく積み重ねていかないと、社会人には年間1000時間の勉強時間を捻出できません。

やれるのかやれないのか、準備期間中に、“自分という敵”の性質を見極めてください。