「思い出す努力」。それが最良の学習です。

DVDの学習効果の話を続けます。行政書士の勉強法にかぎらず、
私は学習することの基本は思い出すことにあると思っています。

たとえば朝の通勤電車で昨日の夜勉強したばかりのテキストの
ページを開いてみることと、昨晩観たDVDの映像を思い出すことは
どちらが効果的でしょうか?
これも理論的に説明できなくて申し訳ないですが、
私にはどうも後者が、何も教材を使わずに思い出すことの方が、
効果があるような気がします。

まだ頭が冴えていないボーっとした状態で電車に乗っていると、昨夜見た日曜映画のキスシーンが突然思い浮かぶこととかありませんか?
映像というのはやはり印象が強くて、憶えている必要のないことでも
しっかり記憶に残っていたりするものです。

DVD教材(フォーサイト)もそうです。映画とはちがい勉強ですから、やはり観るのは辛くても意識は集中させて見ます。
その時に、前ページでお話しした、講師の手振りとか、テキストを走るペンの色とか、用語を囲う時のペンのマルの大きさとか…、そういうものにも意識を向けて映像を見ていると、そして翌日など後で思い出す努力をすると、「留置権」や「債権者取消権」、「債権の消滅」などの乾いた専門用語が、芋づる式に思い浮かんでくることが多いのです。

1~2回観ただけで思い出せるのはわずかです。
しかしそうすると3回目にDVDを観る時に、
不思議と思い出せなかった部分に意識が集中します。
『あっ、いま講師がメガネを指でさわって直した。
電車の中で思い出せなかったのはこの後のとこだ。
そうだそうだ、それは不当利益と不法行為についてだった…』。
DVD教材を繰り返す学習効果とは、そのようなものです。

DVDはCD音声のように満員電車のなかで見るわけにはいきませんし、テキストのように喫茶店で一服しながらペラペラめくるというわけにはいきません。
しかし、一旦(2~3回)DVD教材を観た後であれば、かりに何も教材を持ち歩かなくても、入浴中でも、DVDは最高の教材になってくれます。
それが「記憶映像を思い出す」学習法です。